投稿日 : 2016/10/27 最終更新日 : 2018/05/22

ダイエットや健康維持のために、サプリメントを使用したことはありますか?健康食品、サプリメントの市場規模は1兆円を超えると言われており、誰もが一度は試したことがあると言っていいほどの規模だといえます。

サプメントの売り上げは年々伸びており、スーパーや薬局でも手軽に買えるようになりました。

しかし、ダイエットに効果がある、美肌、目に良い、関節に良いなど。。。いろんな宣伝広告が飛び交う中、何を基準にし、何を選ぶか。正しい判断ができるよう、情報に惑わされないことが大切です。

子どもでもサプリメントが必要?

子どもを持つお母さんにとって、「子どもが食べてくれない」という悩みは子育てにおける大きな不安であります。「偏食もあるし、栄養バランスは足りているの?」と心配を抱えているお母さんも多いのではないでしょうか。そんな時に手軽に使える「サプリメント」は子供の体を補う栄養として心強い食品に思えるかもしれません。

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現在の子供のサプリメントの摂取状況

私の小学校の時は学校で肝油の販売がありました。今で言えばビタミンA強化のサプリメントですね。

1日1~2粒の摂取目安だったと思いますが、美味しくて「もっと食べたい!」とねだっていた記憶があります。これが子供の頃に食べた唯一のサプリメントでした。

国立健康・栄養研究所発行「健康・栄養ニュース 第32号」に、「就学前幼児によるサプリメント利用についての研究」において子供のサプリメントの使用状況が記載されています。

これによると、幼児の約15%になんらかの健康食品の使用経験があることがわかりました!

人気のサプリメントはビタミンやミネラル、そして頭の回転を良くするDHA、EPAなどが含まれています。

サプリ購入のきっかけは、ほとんどが友人の使用経験談や宣伝広告での情報で「栄養が不足している?うちの子にもサプリが必要かしら・・」と購入を決めていたようです。忙しいお母さんも増え、料理に時間をかけられない事情や子供の偏食の問題もあり、「成長に欠かせない成分が手軽に摂取でき、安心!」という広告文句は魅力的に映りますね。

子ども好みのサプリメントには何が入っているの?

こども用のサプリメントは、動物の形をしていたり、イチゴの匂いがしたり、グミのような感覚のものも存在します。中身の記載を見たことはありますか。

その形を作るためや子どもの好きな色を維持するために多くの成分が含まれているかもしれません。

結合剤、凝固剤、充填剤(じゅうてんざい)、光沢剤(コーティング剤)、団結防止剤、色素、人工甘味料、合成保存料など添加物成分や、栄養素と関係ない不必要な成分が含まれている場合があります。

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粗悪な商品になると、有効な栄養成分の含有量より、それを形作るための賦形剤が多くなっているものも存在しているようです。不安がある場合は内容成分と全体の重量の割合を確認してみて下さいね。

子供にはサプリメントより、国が安全性・有効性を科学的に評価した「保健機能食品」がおすすめ。

本当に安全で、有効成分が作用するのかを見極める科学的根拠のあるものとして、保健機能食品があります。

保健機能食品は特定保健食品と栄養機能食品の2つに分類されます。

栄養機能食品とは、国の定めた栄養素含有量(ビタミン、ミネラル)を満たし栄養成分の機能表示ができるものです。

また特定保健用食品は、国に科学的根拠を示して、有効性や安全性の審査を受け、一定の効果があると認められたヒトでの臨床データがあるものになります。

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子どもへの栄養を強化する目的で使用するならば、身近に食べるお菓子やヨーグルトなどを国のお墨付きをいただいている保健機能食品に変えてみてもよいかもしれませんね。

現在、6歳までの幼児に不足している栄養素はカルシウムと鉄があげられています。

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しかし、同じ年回りであったとしても、出生体重や生まれ月、運動量、など個人差が大きく、一概に足りていないとも言えません。

国の見解では子供にサプリメントの必要はないと示しているので、そんなに心配せず、その子なりの成長を見守っていきましょう。

サプリメント品質の見極め方

アメリカはサプリメント大国ですが、最近は日本でも8割の人がサプリメント経験者という時代になりました。

薬局にはさまざまなサプリメントが売られていますが、実はそれに伴うトラブルも近年増えてきております。

人での実験データ(有効性)があるのは特定保健用食品だけであり、また、ビタミン、ミネラルに関しては栄養機能食品として、身体に有効な成分である旨を示しています。

今日は、それ以外の「いわゆる健康食品」の位置づけのサプリについてお伝えしていきます!

新成分のサプリメントは要注意!

薬局には、保健機能食品以外にも、新しいサプリがどんどん店頭に並んでいます。

魅力的な宣伝で「この植物(成分)には○○の働きがある!」なんて書いてあると、とても効果があるように感じられますね。

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しかし実は、話題の○○成分のほとんどが、まだ公的に信頼できるデータがないというのが現状です。

こと、ダイエットサプリに関しては、仮にダイエット効果がある成分が多少含まれていたとしても、カロリーオーバー(食べ過ぎ)に勝てることはまずないと言っていいでしょう。これは、医薬品として認められている漢方薬の防風通聖散であったとしても同じです。

食べ過ぎをサプリメントの有効成分でなんとかしようというのは、キャンプファイヤーに霧吹きで水をかけて消そうとしているようなものです。

新成分のサプリメントとは慎重に付き合うことが大切

新成分のサプリは、ヒトに対する有効性がはっきりされてはいないものの、何らかの役には立つと考えられている研究途上の成分であります。

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そもそも「健康食品」には明確な定義がありません。広告では有効成分に効果があることを示しておりますが、有効成分の情報と製品の情報は同じではありません。

製品にする課程で、さまざまな影響を受けているため、有効成分の効果がそのまま製品に置き換えられるわけではないのです。

また、そのデータも、論文レベルなのか、試験管レベルの話なのか、あるいは動物実験で認められた効果なのか、その作用機序や実験データまでは広告だけでは読み取ることができません。

企業独自のデータとなり、公的なチェックがないまま、どんどん新しい成分を含む商品が店頭に並んでいきます。

新しいものほど、実験データがないということを忘れずに慎重に付き合っていきましょう。

値段が高いサプリは信用できる?

「こんなに値段がするんだからとてもよい品質に違いない、効果も期待できる!」とサプリを選ぶ基準に、値段も含まれてくるかと思います。

たしかに低価格なものは信用が置けないイメージがありますね。

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ただ、とても値段が低いものは別として、品質や効果と価格は比例しているかといえば一概には言えないようです。

例えば、採取に手間がかかったり、少量しか採れないもの、あるいは分離精製が難しいものは高額になる可能性が高いです。

健康食品業界でライバル商品に打ち勝つためには多額の広告費が必要です。これらの広告費はそのまま商品の価格へと反映されることになります。

また、同じ関与成分であっても大手メーカーは大量生産ゆえ価格を下げて販売することができます。

健康食品、サプリメントは本当に書いてあるような効果あるの?

健康食品に関して、口コミの力はとても大きいです。

「友達の〇さんがとても良く効いた!」というきっかけで購入された方は多いと思います。

しかしちょっと待ってください。

そのサプリ、あなたには全く効き目がないものかもしれません。

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サプリメントの効き目は人それぞれ、サプリメント以外の生活習慣の影響がほとんど。

サプリメントを訳すと「補う」という意味があります。

不足しているからこそ補うのです。

例えば抗酸化作用のあるサプリを服用し、調子のよくなった人がいたとします。

その人には、タバコや食生活の乱れ、不規則など酸化ストレスが強い生活背景があったのかもしれません。サプリメントを飲みつつも、乱れた食生活を正したのであれば、それはサプリメントで良くなったのか、生活習慣の改善で良くなったのかはわかりません。

その為、たとえその方にはとても良く効いたサプリであっても、自分が健康的な食生活で野菜も良く食べ、タバコも吸わないのであれば、そのサプリはちっとも効かないということになります。

和食にピッタリ クレソンサラダ

不足があるからこそ効き目があります。

不足がないのに摂取しても結局吸収されずに排泄されてしまい、サプリの効果は期待できません。

サプリメントの有効成分の含有量はどうやって決めているの?

食事摂取基準ではビタミン、ミネラルについて「1日このくらいの量を摂取していれば安心ですよ」という推奨量や目安量があります。この量では「不足」この量では「過剰」というラインが、科学的根拠のあるデータにより明確になっています。

しかし「いわゆる健康食品」の場合、同じ関与成分であっても、メーカーごとに推奨している摂取量がまちまちで、「何らかの効果や生理作用が生じる量」の目安が定まっていないのが現状です。

サプリメントの安全性の目安!ハイクオリティ認証

サプリメントを選ぶ1つの目安として、安全に対応したサプリメントであることを示す「ハイクオリティ認証」があります。

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ハイクオリティ認証が表示されていれば、残留農薬の検査をしていたり、魚油の金属に関しては、原料の段階や最終製品で分析にかけ精査をしています。

また、放射能に関しては、製造工場の抜き打ちチェックをしたり、自社でも検査機で測定し品質を保っています。

品質の良しあしを計る目安として覚えておいてもよいかもしれません。

サプリメントの効き目は人それぞれ違います。口コミでの情報や新成分の宣伝に惑わされることなく、自分に足りない成分を見極め、必要ならば検討するようにしましょう。

また、科学的根拠のあるものとしては保健機能能食品、サプリメントの安全性の目安としてはハイクオリティ認証があることも選択肢として覚えておきましょう。

サプリメント広告の誘い文句に注意!新制度の「機能性食品」に注目

学者や医師の意見は正しい?

商品の広告に学者の意見や医師の意見など権威のある方の発言が掲載されていると、とても効果があるように感じますね。

実際、掲載されている内容の効果は事実だと思います。

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しかし、例えば○○博士が、その植物に対し「○○の吸収を抑える力が認められました!」という事実を述べていたとしても、それはその植物の効果であって、それがそのままヒトの体に作用するという結果に結びつく訳ではありません。

また、医師が「○○が増えることがわかりました!」と実験でのデータを発表する広告もありますが、こちらも試験管での実験や動物実験が、そのままヒトに当てはまるとは限りません。なぜなら人により生活環境や身体の組成、腸内細菌層も違うため、効果はさまざまになるからです。

なぜならヒトでのデータで効果が認められているのは「医薬品」と「特定保健用食品」だけだからです。

サプリメントのお客様の満足度とは?

企業側の情報として「お客様の9割が効果的とお声をいただきました!」などの宣伝広告があると購入意欲をそそりますね!

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この○割が実感したとのアンケートはどのように集められているのでしょうか。

アンケートを記入している方のほとんどは、再注文の方、仕事でアンケートを書いている方。というのをご存知でしょうか。(通販で「レビューを書いたら割引」というのもよく目にしますよね)

再注文しているということは、効果を感じたからこそ再注文しているはずです。反対に効果を感じていない人は再注文はしないということになります。

販売者と運営者が別の大手通販サイトであれば、ポジティブな口コミもネガティブな口コミも平等に掲載される可能性がありますが、販売者が運営しているサイトであれば、ネガティブな口コミは掲載されていないかもしれません。

また、悪質なサプリメントの場合は、統計として「何人の人に聞いて、何人の人が答えました」という数字すら掲載されていない場合が多いです。母体が小さければ、お客様の9割というのがとても少人数である可能性も考えられるわけです。(そのようなサイトは、そもそものアンケート自体の信憑性にも疑問ですが)

アンケート結果は、嘘ではないかもしれませんが、お客様の○割という言葉を鵜吞みしない方がよいようです。

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「医師が勧めているから」「モデルさんが愛用しているから」ということと、その製品が自分に合うかは別問題です。

「モデルのブログやインスタグラマーが愛用している」という広告もよく見かけますが、「御社の製品をモデルのブログやインスタグラマーに宣伝させます」という広告代理店はいくらでもあります。

健康食品(サプリメント)とは薬ではありません。万人に効くと証明しなければ販売できないのが薬、効く人と効かない人がいても事業者の責任で自由に販売できるのが健康食品になります。

広告の誘い文句には要注意くださいませ。

サプリメントは自分に合ったものか見極める!

自分に合っているのか見極めるのが肝心です。

例えばわかりやすい例でお伝えすると、今いろいろな油が流行っていますね。ココナッツオイルやクレープシードオイル、そのような体脂肪になりにくい油はメタボぎみのお父さんにとっては最適な油です。

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しかし、魚を中心に食べている痩せているお年寄りに対しても最適な油かといえば、そういうわけではありません。高齢であると、油はとても貴重なエネルギー源で、体力を保持し体脂肪に蓄える必要があります。また、魚を良く食べることで食材から良質な不飽和脂肪酸が摂取できており、あえて流行りの油を摂取する必要がありません。

また、成長期のお子様にとってもエネルギー源の油が必要です。体を作る上でも細胞膜をつくる脂質はかかせません。

しかしテレビや雑誌ではすべての人に「体脂肪になりにくい油」は最適だと思われやすく宣伝されています。

サプリメント、医師と栄養学者は意見が違う?

以前から栄養学者(大学教授)と医師の見解には差があるのを感じています。医師は病気を治す立場で物事を捉えているようですが、栄養学者は、健康人に向けての栄養学を発信する立場です。

例えば医師が勧める糖質制限は、糖尿病治療に適した食事法かもしれませんが、健康な人のダイエットに適しているかというとそれは別問題というのが栄養学者の意見であります。

また、医師の発言であっても、別の医師から反論や意義が唱えられることは珍しくありません。大学教授や医師であってもそれは1個人の意見であり、必ず正しいと認められるとは限りません。

また、医師免許を取得したが何らかの事情で医療の道へ進んでない人などが、健康食品やWebサイトなどへ「医師監修」という名義貸しを行っているという事例や、それを仲介する業者もいるとか。。。健康食品業界は闇が深いです。

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サプリメントの具体的な研究に基づいた新しい制度「機能性表示食品」

いままでは機能性を表示することができる食品は、特定保健用食品と国の規格基準に適合した栄養機能食品に限られていました。

そこで、もう少し広い選択肢の指標として役立てられるようにと平成27年4月から、「機能性表示食品」制度が発足されました。

機能性表示食品は、国が効果を認めたものではないですが、安全性及び機能性の根拠となる情報を消費者庁長官へ届け出をし、事業者の責任において機能性の効果を表示した製品であります。ラベルに「機能性表示食品」と記載されているので、1つの選択肢としてご活用くださいませ。

サプリメントを選ぶ選択肢としてご活用いただける指標になるのではないでしょうか。

ただし、薬ではありませんので過剰な期待は禁物です。健康改善なら食生活と生活習慣の改善、これに勝るものはありません。

サプリメントの見極め方のまとめ

サプリメントを選ぶとき、過激な誘い文句や有名人や権威のある方の話に惑わされず、自分に合ったものを見極めましょう。

また、医薬品ではない成分に関して過剰な健康効果を期待することはおすすめできません。

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