投稿日 : 2015/12/28 最終更新日 : 2018/11/07

「夜遅くに食べると太る」のは本当です。この記事で「時間栄養学」を知れば、ダイエットを有利にすすめることができます。

食べる時間とダイエットには重要な関係があります。「朝ごはんを抜くと太る」「食べてすぐ寝ると牛になる」という話は、ダイエットをしている人なら誰でも聞いたことがあると思います。

これまで人間が経験則で学んできたことですが、近年、時間と脂肪合成の関係が研究で明らかになり、時間栄養学として確立しつつあります。

ですが、「消費カロリー>摂取カロリー」になっていれば、どんな時間に何を食べようが太らないんじゃないの!と思って、時間栄養学を軽視している人も多いでしょう。

人間の体は複雑で、ダイエットはカロリーだけではありません。これは矛盾しているようですが、どちらも正しい理論です。

動物である人間が、太古の昔から進化の過程で飢餓に備えるため、体にインプットされた、有利に生き残るためのメカニズムです。

これを正しく知ることで、あなたのダイエットをより有利にすすめることが出来ます!

夜遅くに食べると太る、時間栄養学とは?

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生きるためのエネルギーはどこから出る?

人間は代謝、運動、活動などのエネルギーを基本的に食物から摂り続ける必要があります。

基本的には食べた食事を分解し、そのエネルギーを使って活動するのですが、すぐに使わない余分なエネルギーは貯めておいて、必要な時に再度使えるように備えておくシステムが備わっています。

体の状態や余ったエネルギーの量に応じて以下のような優先順で蓄えられています。

【筋肉・肝臓>内臓脂肪>皮下脂肪】

筋肉・肝臓内のエネルギーはすぐに利用できますが、蓄えておけるエネルギー容量が少なく、余った分は脂肪という予備タンクへ回されます。最後の予備タンクである皮下脂肪はほぼ無尽蔵に蓄えられますが、エネルギーとして使える状態にするのに手間と時間がかかります。

つまり、食べたものをすべてエネルギーとして使うわけではなく、状況に応じて即エネルギーに変換したり、一時的に肝臓へ蓄えておいたり、将来に備えて脂肪として長期保管する事になります。

現代人としては、出来れば脂肪として長期保管するのはやめて頂きたいですよね。これは食事をした時間帯などによってその割合が変わることが近年の研究で時間栄養学として、明確になってきました。

時間栄養学の考え「昼は活動の時間、夜は休息の時間」

太古の昔、人間が狩猟や農耕で生きてきた時代、活動できるのは太陽の出ている昼間だけでした。

日が落ちると活動できません。そのため、限られた時間を活用するため朝は夜明けとともに活動開始し、夜は明日のための活力を蓄えるために休息する時間でした。

昼間は狩猟や農作業でしっかり肉体労働をするため、多くのエネルギーが必要となる時間帯です。

こういう生活を続けながら進化を続ける過程で、人間は朝・昼に食べたものはエネルギーとして即時使えるように優先的に処理し、夜に食べたものは明日の活動に備えて蓄えておく事が効率よく生き残るために必要なメカニズムでした。

飢餓に備え、動物はチャンスがあれば太らないといけない

人間という動物が、生きていくのに困らないほどの食事が食べれるようになったのは、ごく最近の事です。

それまでの長い年月、人間は常に飢餓との戦いでした。明日の食事が手に入るかどうか保証できません。食べ物が手に入りにくい冬に備えて、脂肪を蓄える仕組みも進化の過程で得てきました。

そのため、人間に限らず動物というのはチャンスがあれば、少しでもエネルギーを脂肪として保存し、来るべき飢餓に備えるよう、プログラムされています。

時間栄養学を無視したダイエットは動物としての「飢餓モード」をONにする

人間には飢餓に備え、生き残るためのメカニズムが備わっているため、摂取カロリーが圧倒的に少ない状態や、栄養バランスも極端に悪いという無理なダイエットは、狩猟や農耕の時代における飢餓状態と同じです。

体は飢餓に備えて、食事のエネルギーから少しでも多く脂肪を蓄え、蓄えている脂肪を無駄に減らさないように、基礎代謝の大半を占める燃費の悪い筋肉を分解してエネルギーを取り出します。

その後大量の食事にありつけてエネルギーを摂取すると、体は次の飢餓に備えて出来る限り脂肪として蓄えようとします。

これが無理なダイエットを行う人が必ず経験する大リバウンドの理由の一つです。

断食のようなダイエットとリバウンドを繰り返すと、体重が変わらなくても、体脂肪率は上がり、筋肉量は減り、ますます太りやすくなる体になります。それは、体が飢餓に備えるための自然なメカニズムなのです。

時間栄養学によるカラダの代謝メカニズムを乱す食生活は肥満を招く

欠食、夜食、睡眠不足など現代人が抱えがちな生活習慣は、人間が本来持っているメカニズムを惑わせる習慣です。

・食欲コントロールの乱れ(グレリン・レプチン)

・夜間の脂肪合成率の向上(BMAL1)

近年の時間栄養学の研究で、科学的な根拠が示されつつあります。

夜遅くに食べるような、生活習慣が乱れがちな人に肥満率が高いのは、ストレスや食生活の違いなどが大きいですが

このような人間が本来持っているメカニズムによる原因も理由の一つとして示唆されています。

時間栄養学を学び、人間が本来持っている体のリズムに合わせれば、無理なくダイエットができて、健康的になれます。

朝日とともに起きて日没と共に眠るというのは現代では難しいと思いますが、人間が本来持っているメカニズムに合わせた生活習慣に出来るだけ近づけて、人間が必要としているエネルギーと栄養素を必要なタイミングでしっかり摂取することで、「エネルギーも栄養が足りているから、飢餓に備える必要はない」と体は感じます。

時間栄養学の考えを取り入れて、効率よくダイエットをするのであれば、飢餓に備える必要がない状態を作り出す事こそが、美しく痩せるための方法の一つで、脂肪がよく消費される状態の一つなのです。

時間栄養学は、健康的な生活が理に適っていることが証明されていく研究です。

時間栄養学は、まだ研究途上の分野です。今後、新たな理論や研究が進み、発見があるでしょう。

しかし、基本的には人間が本来持っている理に適った自然のメカニズムを解明することに繋がると思います。

「ラクして痩せられる魔法のようなダイエットテク!」が発見されることは今後も無いでしょう。

私たちは、時間栄養学の研究が進み「人間は朝/昼を中心に、しっかりバランスよく食事をするのがやっぱり一番いい」ということが、より盤石な説得力を持つ事を期待しています。

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