投稿日 : 2018/06/22 最終更新日 : 2018/11/12

オルリスタット[Orlistat]とは、腸内の酵素であるリパーゼの脂質代謝を阻害し、腸管からの脂質・脂肪の吸収を阻害する医薬品。

オルリスタットの作用で吸収されなかった脂質・脂肪は、便として排泄されることで、結果的に1gあたり9kcalある脂質が本人の意志とは関係なくカットできることでカロリーカットができる。その効果を主とした肥満治療薬の一種です。

海外では主にXenical(ゼニカル)という商品名で販売されており、ジェネリック薬も製造されていますが、日本では製造承認されていません。

オルリスタット(ゼニカル)を日本で入手する方法

James Heilman, MD

2018年時点ではオルリスタット(ゼニカル)は、日本では製造承認されていないため、個人で入手する場合は美容外科などを通じた輸入品を医師に処方してもらう方法が一般的です。

国内の主要美容外科のゼニカルの価格(税込)は以下の通りでした。自由診療となりますので、かなりばらつきがあるようです。

  • 品川美容外科:1錠 ¥100
  • 大塚美容形成外科:1錠 ¥432
  • 共立美容外科:1錠 ¥330(1日2錠・4週間分 ¥18,480)

オルリスタットの日本での販売はいつ?薬局で買える日が来る!?

2009年に大正製薬がオルリスタットの販売権を取得したというニュースが報じられたのですが、その後の続報がないのでまだ日本では正式に販売されていないようです。薄毛治療薬のリアップ(ミノキシジル)のように、オルリスタットがOTC医薬品(薬局で薬剤師の指導のもとで買える)として手に入る日が近い内に来るのかもしれません。

薬局でオルリスタットが手に入るようになれば、防風通聖散のように一気に身近なダイエット薬になる可能性がありますね。

オルリスタット(ゼニカル)はどれぐらいのカロリーカット効果があるの?

オルリスタット(ゼニカル)には、すでに身体に皮下脂肪・内臓脂肪を直接減らすような効果はありません。

オルリスタット(ゼニカル)を服用すると、食事の中の脂質の約30%を吸収せずに体外へ排出します。1日に脂質を100g摂取している場合、30g×9kcal=270kcalの削減が可能ということになります。

脂質はたんぱく質・糖質に比べて1gあたりのカロリーが高いのが特徴で、中華料理や揚げ物、洋菓子などが好きな食生活をしている場合は日々とり過ぎてしまう傾向があります。1日の適切な脂質量は平均40gまでとされていますが、揚げ物料理、洋菓子1つで40gを超えてしまうこともよくあります。

脂質の多い食事の例

  • とんかつ 40g
  • チャーハン 20g
  • ラーメン 30g-50g
  • ショートケーキ 25g

オルリスタット(ゼニカル)のダイエット効果

オルリスタット(ゼニカル)は、食事の脂質の30%を排出することができる効果がありますが、当然のことながらそれ以上に食べていては痩せることはありません。

臨床結果では、オルリスタット(ゼニカル)を服用し2~3週間後からの体重減少効果と、高血圧や高コレステロールの改善に効果があるという結果が出ています。

具体的に何kg体重が減るかというのは、普段の食生活や体重、性別、年齢によりかなり異なりますので、人それぞれになるでしょう。

また、オルリスタット(ゼニカル)は炭水化物・たんぱく質には作用しないので、ご飯やパンなど炭水化物を大量に摂取している場合は効果は期待できないでしょう。

肥満治療薬という医薬品ではありますが、食生活の改善も合わせて行うことが必須であると思われます。医師との相談の上ではありますが、特に脂質の多い食事の時にだけ飲むという方法もあるようです。

オルリスタット(ゼニカル)の安全性と副作用

オルリスタット(ゼニカル)は、FDA認可の安全性の高い医薬品で、全世界17カ国で100万人以上の肥満患者の治療に使用されています。適切な医師の診察と指導の元で利用する限りは安全と思われます。

ただし、オルリスタット(ゼニカル)には顕著な副作用があるようです。

  • 便意急速
  • 油性便による下着汚染
  • 油・脂肪便
  • 排便時の放屁
  • 油性下痢
  • 便失禁

急な便意または頻繁な便意、放屁、油分や脂肪分を含んだ排便、便失禁など、余分な油を吸収せずに排出するという作用特性上、排便周りの副作用が顕著にあるようです。

オルリスタット(ゼニカル)の注意点

オルリスタット(ゼニカル)を服用していると、脂溶性ビタミン(A・D・E・K)が不足しがちになり、肌トラブルなどの原因になります。食事やサプリメントなどで補う必要があります。

オルリスタット(ゼニカル)は、医師の管理の下で処方される医薬品です。オルリスタット(ゼニカル)の個人輸入ができる通信販売も存在し購入することも可能ですが、厚生労働省からの以下のような注意勧告がなされています。法令は変わる可能性がありますので購入前に必ず確認してください。

一般の個人が自分で使用するために輸入(いわゆる個人輸入)する場合(海外から持ち帰る場合を含む。)には、原則として、地方厚生局(厚生労働省の地方支分部局)に必要書類を提出して、営業のための輸入でないことの証明を受ける必要がありますが、以下の範囲内については特例的に、税関の確認を受けたうえで輸入することができます。

  • 毒薬、劇薬又は処方せん薬: 用法用量からみて1ヶ月分以内

当然この場合、輸入者自身が自己の個人的な使用に供することが前提ですので、輸入した医薬品等を、ほかの人へ売ったり、譲ったりすることは認められません。ほかの人の分をまとめて輸入することも認められていません。

医薬品の個人輸入は、偽造品(特にコンプレックス商品であるダイエット薬、薄毛治療薬、ED治療薬に多い)のトラブルや、間違った飲み方、副作用で最悪の場合は命にかかわる重大な健康被害をもたらす可能性もあります。必ず信頼のおける医療機関でご相談のうえ、医師の指示のもと服用することをおすすめします。

オルリスタット(ゼニカル)意外にもある、脂質を体外へ排出する「防風通聖散」

オルリスタット(ゼニカル)は美容外科で処方してもらうか、リスクを覚悟で個人輸入するしか手に入りません。オルリスタット以外にも、体内の余分な脂肪を排出する効果のある「医薬品」があるのをご存知ですか?

漢方薬である「防風通聖散」は、オルリスタット(ゼニカル)と同様に肥満解消効果が認められた医薬品です。こちらは既に日本国内でも承認されている医薬品であり、医師の処方でも、薬局や通販でも購入することができます。

また、防風通聖散にはオルリスタットに無い特徴として「脂肪の燃焼を活性化させる」という研究結果もありますよ。

防風通聖散について詳しくはこちら

 

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