投稿日 : 2018/09/16

酵素で痩せる!とか、美容と健康に酵素が良い!というような宣伝を耳にしますよね。酵素は脂肪を溶かすようなイメージや酵素が減ると代謝が低下して太りそうだと思うかもしれません。

実際に酵素でダイエットができるのか?具体的にどんな効果があるのか、今回は酵素とダイエットの関係性をわかりやすく解説していきたいと思います!

まずは酵素を正しく知ろう

食べ物を消化吸収したりエネルギーを生み出す代謝のときに酵素が必要です。また免疫反応や体の調節機能にかかわる反応すべてに酵素が関わっていて、生きる上でなくてはならないものです。体の中の反応でとてつもなく時間がかかるものでも酵素があるおかげでスムーズに進みます。

そんな酵素が世間ではダイエットとして注目されていて広告や宣伝が出回っています。酵素サプリといってもドリンクやペースト、サプリなど数多くのものがあってこれらは果たしてダイエットに有効でしょうか?

結論から言うと酵素のみでのダイエットはできません!
以下にダイエットできないメカニズムをお伝えしていきます。

酵素で痩せない理由って何?

酵素はタンパク質の一種なので、胃や小腸の中でアミノ酸に分解されてしまいます。酵素をどれだけ摂ったとしてもアミノ酸に分解されてしまうので、酵素がそのままの形で体に吸収されるということはありません。

またそれぞれの酵素は特定の環境でしか働かない性質をもっています。酵素ごとに働けるベストな条件が決まっていて、いわばその道一筋の職人さんで基本的にひとつのことしかできません。酵素を外から取り入れるだけでは、酵素は働けないということです。

酵素は年齢と共に減少して代謝が落ちるのか?確かに年齢と共に内臓器官も弱まるので、分泌される酵素が減る可能性もありますが、むしろ摂取カロリー>消費カロリーが痩せない原因です!基本的には酵素は必要な酵素が必要なときに必要な量だけ作られているので、不足するということはないのです。

また簡単にサプリなどでの少量で代謝があがることは無く、代謝を上げる為には運動で筋力を増やすことが大切です。

酵素のサプリには酵素が入っていない!?

酵素はタンパク質の性質上、熱に弱く、酸やアルカリ、圧力によって性質が変わってしまいます。

一般的な酵素サプリの製法では、原材料は“数百種類の野菜、果物、海草類などを1年前後発酵させたエキス”とあります。しかし食品には酸性やアルカリ性のものがあり加工段階で熱や圧力が加えられて十分な酵素が残っていないと考えられます。

それならば熱をかけずに長期間熟成発酵しているものなら効果があるのか?

発酵するとそのなかに存在する微生物が酵素を出すのですが、これは微生物に作用する酵素であって人の体に作用するとは言い切れません。さきほども触れたように酵素はその道一筋の職人なので専門以外のところでは働くことができません。

またこれらの酵素サプリの栄養表示をみても、熱量やビタミン等の表示はありますが、肝心の酵素の量は示されておらず、むしろ酵素以外に添加されているビタミンB1や乳酸菌の働きのほうが幾分か代謝を助けています。

本当に何らかの効果が期待されるのであれば国の審査で認められたトクホ(特定保健用食品)などの商品があるはずですが、どこにも出ていない状況なのです。

しかし酵素を摂る目的はダイエットとは他のところにあり、食べ物をやわらかくしたり、私たちの口に入る前においては消化のサポートに役立つ大切なものです。

日常的に酵素を含む食品を摂り入れることは健康上とても良いことです。次に酵素を含む食品と効率の良い食べ合わせなどをご紹介します!

酵素を含む食品 ~酵素を効率よく摂れる食べ合わせ~

食品中に含まれる酵素は大根、山芋、キャベツ、りんご、キウイ、パイン、まいたけ、生姜、納豆などがあります。魚に添えられている大根おろしやお肉に生姜の絞り汁をつけたり、酢豚にパイナップルを入れると、やわらかくなるのはタンパク質が分解されているからです。

食べ方のコツはこれらの酵素の働きをサポートするビタミンB1、B2、B6、鉄、マグネシウム、葉酸を合わせて摂ることで代謝アップに繋がります。

酵素を効率よく摂れる食べ合わせ

  • 豚肉の生姜焼き
  • 納豆と大根おろしの和え物
  • うなぎ丼のデザートはキウイ
  • とろろがけ玄米ごはん
  • まぐろととろろがけ
  • さんまに大根おろし
  • レバーの生姜煮

など

今回は酵素でダイエットできるのかを検証してみました。酵素を摂っても痩せないということがお分かりいただけたと思います。

あくまで消化のサポートとして酵素を取り入れるのは良いことですが、ダイエットの基本はやはりさまざまな栄養素をバランスよく摂ること、その上で運動などの効果が成り立っていきます。

そのためには食品を組み合わせて食べる意識を今日から少しずつもってみませんか?

参考文献

  1. 日本食品分析センター 酵素の基礎知識
  2. 酵素百科
  3. 食品学総論 酵素の性質
  4. 解剖生理学 消化酵素とタンパク質の消化
  5. 山梨大学紀要 第14巻第3号平成20年2月タンパク質分解の教材研究
  6. 神戸女子短期大学 57巻 27-33(2012) 果実によるタンパク質分解酵素の活性検査
  7. 日本栄養・食糧学会誌vol47No.1 43~48 1994 卵白の加熱凝固に対するマイタケ中のプロテアーゼの影響
  8. あたらしい栄養学 ビタミンの役割
  9. 五訂増補食品標準成分表2005
このエントリーをはてなブックマークに追加
このエントリーをはてなブックマークに追加

スポンサーリンク